全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年10月31日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリア~スウェーデンS部のリッジ:暖気北上
・カナダ100W~アメリカ105Wの寒気トラフ:寒気南下
・北大西洋60Wの寒気トラフ:寒気東進
・南太平洋110Wの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・イギリスの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が東進
・イタリア~スウェーデンS部のリッジ:暖気北上
・ロシアNW部~スヴァールバル諸島のリッジ:暖気東進
・ウクライナの寒冷渦:850hPa・0℃以下の寒気
・ロシア50Eの寒気トラフ:850hPa・-8℃以下の寒気が南下
・イラン~カスピ海のリッジ:昇温
・シベリア85Eのリッジ:暖気東進
・シベリア135Eの寒冷渦:寒気拡大
・モンゴルのEの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が東進
・太平洋160Eの寒冷渦:寒気東進
・同165Wの寒気トラフ:寒気南下
・アラスカの寒気トラフ:ベーリング海峡で850hPa・-12℃以下の寒気が南下
・カナダ100W~アメリカ105Wの寒気トラフ:寒気南下
・メキシコNW部で昇温
・大西洋60Wの寒気トラフ:アメリカNE部を850hPa・-8℃以下の寒気が東進
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にウェッデル海のリッジを通る流れで蛇行大。
・南極大陸90Eのリッジ:W側で暖気南下
・ウェッデル海のリッジ:850hPa・-8℃以上の暖気が75S以南まで南下
・南アフリカの寒気トラフ:南アフリカ~モザンビークで降温
・オーストラリアのSWの寒冷渦:寒気弱まりつつ東進、オーストラリアNW部で昇温
・オーストラリアSE部の寒冷渦:寒気東進
・太平洋110Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃以下の寒気が35Sまで北上
・アルゼンチンのリッジ:昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:シベリア135E66N付近、カナダN部~北極点近く
・南半球低極 -32℃:南極大陸00E85S~150E72S付近
・高極(31日00UTC) 28℃:ボツワナ
・高極(31日12UTC) 28℃:ナミビア~ザンビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載