全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月20日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアNW部~オーストリアの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア120Eの寒冷渦:強い寒気東進
・アラスカN岸の高気圧:暖気
・カナダ95Wの寒気トラフ:寒気南下
・アルゼンチンのリッジ:昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・北極点近くの寒冷渦:寒気持続
・大西洋40Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Nの少しS
・イギリス~ノルウェーのWのリッジ:暖気東進
・ロシアNW部~オーストリアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が50N以南まで
・イランのリッジ:サウジアラビアN部、イラクで昇温
・ウズベキスタンの寒冷渦:寒気縮小、中心付近は850hPa・-12℃以下
・中国90Eの寒気トラフ:寒気南下
・同110Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が35N以南まで
・シベリア120Eの寒冷渦:850hPa・-20℃以下の寒気が東進
・日本海の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Nの少しN
・太平洋165Wの寒気トラフ:寒気南下
・アラスカN岸の高気圧:850hPa・-4℃以上の暖気
・カナダ85Wの寒冷渦:強い寒気南下、850hPa・-24℃以下
・同95Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が50N以南まで
・大西洋55Wの寒気トラフ:寒気東進
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大。
・南極大陸40Eの高気圧:中心付近で降温、E側で昇温
・マダガスカルのSの寒気トラフ:南アフリカW部で昇温、同E部、ジンバブエ、モザンビークで降温
・太平洋100Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少し北
・アルゼンチンのリッジ:アルゼンチンS部で昇温、40S以南で850hPa・20℃以上
・チリN部~ボリビア付近で昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:シベリア140E63N、カナダ90W67N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸105E72S、145E74S付近
・高極(20日00UTC) 24℃:ナミビア~マラウイ、オーストラリアW部、メキシコ、アメリカS部
・高極(20日12UTC) 28℃:ナミビア~南アフリカ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載