全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月18日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ウクライナの寒冷渦:寒気強化
・サハリンのWの寒冷渦:強い寒気南下
・太平洋160Wの寒気トラフ:寒気南下
・グリーンランドS部のリッジ:暖気北上
・ロス海のNのリッジ:暖気南下

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋160W~グリーンランドS部の流れで蛇行大。
・ウクライナの寒冷渦:寒気強化、東進、850hPa・-20℃以下の寒気が出現、同-8℃線は40Nの少しS、エジプト、スーダンでは寒気南下
・シベリア80Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下の寒気が出現
・北極海120Eの高気圧:850hPa・-16℃以上の暖気が拡大
・サハリンのWの寒冷渦、日本にかけての寒気トラフ:強い寒気南下、850hPa・-20℃線が40N以南まで、日本W部では昇温
・インドシナ半島で寒気南下持続
・太平洋160Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線がハワイ付近まで
・同135W~ボーフォート海のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が60N近く(カナダW岸)まで
・アメリカ80Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は35N
・グリーンランドS部のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が65N近くまで
・カナダ65Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-16℃以下の寒気が出現
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にロス海のNのリッジの流れで蛇行大。
・ロス海のNのリッジ:暖気南下、850hPa・0℃線が70S以南まで
・南極大陸10Wの高気圧:850hPa・-4℃以上の暖気
・大西洋00Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・ナミビア、南アフリカW部で昇温持続
・オーストラリアのSEの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が40S近くまで
・大西洋45Wの寒気トラフ:寒気北上、ブラジルS部、パラグアイ、ボリビアで降温、アルゼンチン40~30Sでは昇温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア130E66N、同135E57N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸75E80S、115E81S~145E78S~130E71S付近
・高極(18日00UTC) 24℃:南スーダン
・高極(18日12UTC) 28℃:エチオピア、アンゴラ、南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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