全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月22日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ノルウェーS部の寒冷渦:寒気東進
・カザフスタン70E~アフガニスタンの寒気トラフ:寒気東進
・アラスカ~ボーフォート海のリッジ:暖気北上
・南大西洋10Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋170W~大西洋20Wの流れで蛇行大。
・北極点の寒冷渦:850hPa・-20℃以下の寒気
・ノルウェーS部の寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は45Nの少しS
・チャド、スーダンで昇温
・ロシア40Eのリッジ:暖気東進、850hPa・0℃線は60N
・カザフスタン70E~アフガニスタンの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-8℃線は35N、アラビア半島では寒気南下続く
・中国110Eの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア120Eの寒冷渦:寒気少し弱まる、850hPa・-36℃以下の領域が縮小
・太平洋175Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30N
・アラスカ~ボーフォート海のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が70Nまで
・カナダ100Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下の領域が拡大
・同75Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-20℃線が45Nまで
・メキシコで昇温
・バッフィン湾の高気圧:暖気北上、850hPa・-12℃線が70N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋155Wのリッジの流れで蛇行大。
・大西洋10Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・インド洋100Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・オーストラリアNW部で降温、同SE部で昇温
・太平洋100Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア115E62N、同130E67N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸135E86S付近
・高極(22日00UTC) 24℃:ナミビア、南アフリカ、オーストラリアW部~中部、メキシコ、アルゼンチン中部
・高極(22日12UTC) 28℃:エチオピア、アンゴラ~南アフリカ、オーストラリア中部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載