全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年2月15日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧~スヴァールバル諸島のリッジ:暖気北上
・バルカン半島~リビアの寒気トラフ:寒気南下
・日本の寒気トラフ:寒気南下
・アメリカ100Wの寒気トラフ:寒気南下
・南インド洋95Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に北欧~スヴァールバル諸島のリッジの流れで蛇行大。
・大西洋25Wの寒気トラフ:寒気東進
・スペイン~ドイツのリッジ:暖気東進、850hPa・4℃線は50Nの少しN
・北欧~スヴァールバル諸島のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が80N以北まで
・バルカン半島~リビアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が35N以南まで、アルジェリア~リビアで降温
・シベリア65Eの寒冷渦:850hPa・-24℃以下の領域が拡大、寒気東進
・同90Eのリッジ:暖気東進、850hPa・-4℃線は55Nの少しS
・日本の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が35Nまで
・ラプテフ海~東シベリア海の高気圧:850hPa・-12℃以上の暖気
・太平洋170Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Nの少しS
・エルズミーア島のSWの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-36℃以下の寒気が南下
・アメリカ100Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-16℃線が30Nまで、メキシコN部で降温
・カナダ85Wの寒冷渦:850hPa・-24℃以下の寒気が東進
・バッフィン島の寒冷渦:850hPa・-24℃以下の寒気が南下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大。
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気東進、南アフリカS部で降温
・インド洋95Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・オーストラリアほぼ全域で昇温
・ニュージーランドのSの寒気トラフ:寒気東進、ニュージーランドS部に850hPa・4℃以下の寒気
・太平洋100Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が45S近くまで
・チリの寒気トラフ:チリ35S以北、アルゼンチン40~30Sで降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:カナダ110W75N付近
・南半球低極 -28℃:南極点~15E84S、南極大陸130E88S付近
・高極(15日00UTC) 24℃:マリS部とその周辺、カメルーン~エチオピア、アンゴラ
・高極(15日12UTC) 28℃:エチオピア、アンゴラ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載