全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年7月31日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スペインの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア120Eの高気圧:暖気持続
・カナダ120Wのリッジ:昇温
・南極大陸150Eの高気圧:暖気南下
・オーストラリア130Eの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にシベリア120Eの高気圧を周る流れで蛇行大
・スペインの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が40N以南まで
・スヴァールバル諸島のSの寒冷渦:寒気弱まりつつ西進
・カザフスタン60Eの高気圧:トルクメニスタン~カザフスタンで昇温、850hPa・20℃線は50Nの少しN
・中国85Eの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア120Eの高気圧:850hPa・16℃以上の暖気持続
・ベーリング海峡の寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が55Nまで
・カナダ120Wのリッジ:昇温、850hPa・16℃線は65N
・同70Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・8℃線が40N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にオーストラリア140E付近~太平洋120W付近の流れで蛇行大
・南極大陸150Eの高気圧:暖気南下、850hPa・-16℃線が75Sまで
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30S、ブラジルE部では降温
・オーストラリア130Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S、オーストラリアW部で降温、同E部では昇温
・ニュージーランドのNの寒冷渦:寒気北上、850hPa・8℃線が20S以北まで
・太平洋120Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が40S以北まで
・アルゼンチンS部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・アルゼンチン30S以北、ボリビア、パラグアイ、ブラジルS部で昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海145W80N付近
・南半球低極 -44℃:南極点近くの広範囲
・高極(31日00UTC) 32℃:サウジアラビア、アメリカ105W付近
・高極(31日12UTC) 32℃:サウジアラビア~アフガニスタン・パキスタン、中国75~110E付近
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/