全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2018年8月2日12UTC
オーストラリアに深い寒気トラフ
【北半球30N以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行はやや大~大。
モロッコ、イベリア半島に高気圧、暖気。ヨーロッパ~ロシアW部にリッジ、暖気。イランに高気圧、衰弱。北極海40Eに高気圧。シベリア90Eに寒冷渦、カザフスタンに寒気トラフ。シベリア120Eにリッジ、暖気。中国NE部~朝鮮半島に高気圧、暖気。オホーツク海に寒冷渦。ベーリング海峡に寒冷渦。アメリカSW部に高気圧、縮小。バッフィン島のSに寒冷渦。カナダE部、アメリカE部に寒気トラフ。大西洋65Wに高気圧。
【南半球30S以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。
南極大陸:50Eに高気圧、暖気。北上して大陸を抜けつつある。ウェッデル海40Wに寒冷渦、トラフが大陸上にのびて周辺で降温、75S100~150E付近に強い寒気(850hPaで-40℃以下)を形成。
中緯度(30~70S):50E、130E、85Wのトラフ、ニュージーランドの寒冷渦、10Wのリッジが目立つ。南アフリカで寒気北上持続。オーストラリアSW部で寒気持続。同SE部にはトラフ前面の暖気。ニュージーランドは寒冷渦前面。南米大陸40S以南にトラフ前面の暖気、30S帯(30~40S)は暖気持続。
【低緯度域30S~30Nの500hPa流れ、850hPa気温】
サハラ砂漠:アルジェリアSE部で昇温。アフリカS部に高気圧、10S帯(10~20S)で昇温。オーストラリア中部~E部にトラフ前面の暖気。フィジー、トンガに寒気北上。南米大陸20S帯(20~30S)の寒気持続。
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載