全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年11月9日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア~ルーマニアの寒気トラフ:寒気南下
・中国NE部の寒冷渦:寒気東進
・エルズミーア島の寒気トラフ:寒気強化
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気東進
・太平洋95Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に中国NE部の寒冷渦を周る流れで蛇行大
・アイスランドの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は50Nの少しS
・アルジェリアの寒冷渦:寒気南下、850hPa・16℃線が20Nまで
・ロシア~ルーマニアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が50N近くまで
・中国NE部の寒冷渦:寒気東進、寒気南縁は北上、850hPa・0℃線は30Nの少しN
・オホーツク海のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が55Nまで
・カナダのWの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が40Nまで
・エルズミーア島の寒気トラフ:寒気強化、850hPa・-24℃以下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・インド洋100Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が45Sまで
・オーストラリアSW部の寒気トラフ:寒気東進、オーストラリアSW部で降温
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・太平洋95Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・チリ・アルゼンチン40S以南で昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:エルズミーア島
・南半球低極 -28℃:南極点付近、南極大陸110E73S付近
・高極(9日00UTC) 28℃:ザンビア、ジンバブエ
・高極(9日12UTC) 32℃:ジンバブエ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/