全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年11月10日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バルカン半島のリッジ:暖気東進
・カザフスタンW端~トルコの寒気トラフ:寒気南下
・ウラジオストク付近の寒冷渦:寒気東進
・グリーンランドNW部の寒冷渦:寒気強化
・太平洋120Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にバイカル湖付近~太平洋165Wの流れで蛇行大
・バルカン半島のリッジ:暖気東進、850hPa・8℃線は55N
・カザフスタンW端~トルコの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が40Nまで
・ウラジオストク付近の寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は30Nの少しN
・カムチャツカ半島のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が60Nまで
・太平洋165Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が40N以南まで
・アメリカ105Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は40Nの少しS
・グリーンランドNW部の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・南極点周辺で降温:850hPa・-28℃以下の領域拡大
・大西洋40Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S近くまで
・ナミビアS部、南アフリカで昇温
・オーストラリア130Eの寒冷渦:寒気北上、850hPa・4℃線が30S以北まで
・太平洋120Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が45Sまで
・チリS部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は40Sの少しN
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:グリーンランド55W80N、同30W76N付近
・南半球低極 -28℃:南極大陸30E87S付近
・高極(10日00UTC) 28℃:ザンビア
・高極(10日12UTC) 28℃:ナミビア~タンザニア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/