全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年3月15日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・トルコE部の寒冷渦:寒気東進
・パキスタン、インドでの昇温持続
・シベリア120Eの寒冷渦:寒気南下
・カナダ70Wの寒気トラフ:寒気南下
・南極大陸120Eのリッジ:暖気南下
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に北欧のリッジを周る流れ、シベリア170Eの高気圧を周る流れ、バッフィン湾の寒冷渦を周る流れで蛇行大
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Nの少しS
・モロッコの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が25N近くまで
・フランス・スペインのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が45N以北まで
・トルコE部の寒冷渦:寒気東進、850hPa・4℃線は25Nの少しS
・パキスタン~インドで昇温持続:850hPa・24℃、28℃以上の領域拡大
・シベリア120Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が45N以南まで
・アラスカの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-20℃線が65Nまで
・カナダ70Wの寒気トラフ:寒気強まりつつ南下、850hPa・-20℃線が50Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・南極大陸120Eのリッジ:暖気南下、850hPa・-20℃線が75S近くまで
・大西洋40Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が40Sまで
・南アフリカE部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S、南アフリカE部で降温、同W部で昇温
・オーストラリア中央部で昇温:850hPa・24℃以上の領域拡大
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:カナダ65W59N周辺
・南半球低極 -36℃:南極大陸40E77S、125E80S付近
・高極(15日00UTC) 24℃:マリSW部とその周辺、ナイジェリアE部~南スーダン、パキスタンとその周辺、オーストラリア、メキシコ
・高極(15日12UTC) 28℃:ウガンダ・ケニア~サウジアラビアS部、パキスタンW部とその周辺
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/