全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年5月15日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ヨーロッパのリッジ:暖気北上
・イランのリッジ:昇温
・シベリア90Eのリッジ:ブロッキング
・カナダ70Wのリッジ:暖気東進
・アルゼンチンのEの寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にグリーンランドのSの寒冷渦を周る流れ、シベリア90E~太平洋150Wの流れで蛇行大
・北極海の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-16℃以下の領域拡大
・アイスランドのリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が70N近くまで
・ヨーロッパのリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が50Nまで
・イランのリッジ:昇温、850hPa・24℃線は35Nの少しN
・シベリア90Eのリッジ:ブロッキング、昇温、850hPa・8℃線は70Nの少しN
・同160Eのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が65N以北まで
・アメリカSW部で昇温:850hPa・24℃線は35Nの少しN
・カナダ70Wのリッジ:暖気東進、850hPa・8℃線は55Nの少しN
・大西洋40Wの寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・0℃線は40N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に太平洋100W~大西洋20Wの流れで蛇行大
・南極大陸15Eの寒冷渦:S側で降温、850hPa・-48℃以下
・同130Eのリッジ:暖気南下、850hPa・-20℃線が75S以南まで
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しS
・太平洋170Wの寒気トラフ:ブロッキング、寒気後退、850hPa・12℃線は20Sの少しN
・同165Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が40Sまで
・同105Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30Sまで
・アルゼンチンのE(大西洋55W)の寒冷渦:寒気北上、850hPa・4℃線が30S近くまで、アルゼンチン40S以北、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジルS部で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:北極海の寒冷渦周辺、グリーンランドNE部
・南半球低極 -48℃:南極大陸10E84S付近
・高極(15日00UTC) 28℃:スーダン~サウジアラビアW部、パキスタン、インドN部、アメリカS部、メキシコ
・高極(15日12UTC) 32℃:スーダンNE部、エチオピアN部、パキスタン、インドN部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/