全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年5月16日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極海の寒冷渦:寒気強化
・アイスランドのリッジ:暖気北上
・シベリア170Eのリッジ:暖気北上
・アメリカ・カナダ110Wのリッジ:暖気北上
・ブラジルのSの寒冷渦:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にアイスランドのリッジの流れ、シベリア100E~太平洋150Wの流れで蛇行大
・北極海の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が35Nまで
・アイスランドのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が70N以北まで
・ドイツのリッジ:暖気東進、850hPa・12℃線は50N
・イランNW部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・16℃線は35N、イラクで降温
・パキスタン、インドN部で降温:850hPa・32℃以上の領域消滅
・シベリア100Eのリッジ:暖気弱まりつつ東進
・同170Eのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が70Nまで
・アメリカ・カナダ110Wのリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が50N以北まで
・カナダ65Wのリッジ:暖気東進、850hPa・0℃線は60N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に太平洋120W~ブラジルS部の流れで蛇行大
・大西洋10Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35Sの少しN
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35Sの少しN、オーストラリアSE部で降温
・ニュージーランドのリッジ:暖気南下、850hPa・8℃線が45Sまで
・太平洋100Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が30Sまで
・アルゼンチンS部のリッジ:昇温、850hPa・12℃以上
・ブラジルのSの寒冷渦:寒気北上、850hPa・4℃線が25S近くまで、アルゼンチン35S以北、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジルS部で降温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:北極海の寒冷渦中心付近
・南半球低極 -44℃:南極点~20E83S付近
・高極(16日00UTC) 32℃:アメリカS部、メキシコ
・高極(16日12UTC) 32℃:サウジアラビアW部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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