全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年6月7日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スヴァールバル諸島のSWの寒冷渦:寒気東進
・イラン~パキスタンでの昇温
・ボーフォート海の寒気トラフ:寒気強化
・ウェッデル海W岸のリッジ:暖気南下
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:ブロッキング
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・スヴァールバル諸島のSWの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は65N
・イラン~パキスタンで昇温:850hPa・32℃以上の領域拡大
・カザフスタン70Eのリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が55Nまで
・東シベリア海のリッジ:暖気東進、850hPa・4℃線は80N
・ボーフォート海の寒気トラフ:寒気強化、850hPa・-12℃以下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に10E(南極大陸のN)~170W(ニュージーランドのSE)の流れで蛇行大
・ウェッデル海W岸のリッジ:暖気南下、850hPa・-4℃線が75Sまで
・南極大陸100Eの高気圧:暖気南下、850hPa・-24℃線が85Sまで
・インド洋60Eの寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・-4℃線は40S
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・0℃線は30Sの少しS
・太平洋105Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が45S近くまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海80E84N付近、ボーフォート海、エルズミーア島
・南半球低極 -36℃:南極点付近、南極大陸120E85S、135E77S付近
・高極(7日00UTC) 32℃:サウジアラビア、イラク、アメリカS部、メキシコ
・高極(7日12UTC) 32℃:アラビア半島~パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/