全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年12月16日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリアN部の寒気トラフ:寒気東進
・中国110Eの寒気トラフ:寒気南下
・東シベリア海のリッジ:暖気北上
・アメリカ90Wの寒冷渦:寒気東進
・南大西洋45Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にシベリア90E~アメリカS部(100W)の流れで蛇行大
・アルジェリアN部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は35Nの少しS
・中国110Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が30N以南まで
・東シベリア海のリッジ:暖気北上、850hPa・-8℃線が70N近くまで
・アメリカ90Wの寒冷渦:寒気東進、850hPa・-4℃線は35N、アメリカ110Wでは寒気南下、同-4℃線が35N以南まで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・南アフリカW部、ナミビアS部で降温:850hPa・28℃以上の領域縮小
・オーストラリアのE(160E)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は30S
・太平洋90Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しS
・大西洋45Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S近くまで、ウルグアイ~ボリビアで降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア135E57N付近
・南半球低極 -20℃:南極点付近
・高極(16日00UTC) 24℃:メキシコ、パラグアイN部
・高極(16日12UTC) 28℃:ナミビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/