全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年12月31日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北大西洋30Wの寒気トラフ:寒気南下
・バルカン半島のリッジ:暖気北上
・カザフスタン70Eの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア140Eの寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にシベリア85Eの高気圧を周る流れで蛇行大
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が35Nまで
・バルカン半島のリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が50Nまで
・リビアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が20Nまで
・カザフスタン70Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は40N
・シベリア140Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-16℃線が45Nまで
・太平洋170Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30N
・バッフィン湾の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-28℃線が70N以南まで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・アフリカ大陸SE部で寒気北上:850hPa・16℃線が20Sまで、ボツワナ、ジンバブエで降温
・オーストラリアのS(120E)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が35Sまで、オーストラリアSW部で降温
・チリのSW(85W)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S近くまで
・アルゼンチンN部(30S以北)、パラグアイで昇温:850hPa・20℃以上の領域拡大
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア135E59N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸150E77S付近
・高極(31日00UTC) 24℃:ナミビアS部、オーストラリア、アルゼンチンNW部、ボリビアS部
・高極(31日12UTC) 28℃:ナミビア、オーストラリアW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/