全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年5月8日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧のリッジ:暖気北上
・イランのリッジ:昇温
・日本N部の寒気トラフ:寒気南下
・カナダ65Wの寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアE岸の寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に太平洋170W~ノルウェー(10E)の流れで蛇行大
・北欧のリッジ:暖気北上、850hPa・4℃線が65N近くまで
・ウクライナの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が45Nまで
・イランのリッジ:昇温、850hPa・28℃以上の領域拡大
・シベリア100Eのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が65N以北まで
・日本N部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が40N以南まで
・カナダ95Wの高気圧:暖気東進、850hPa・4℃線は70N
・同65Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が50Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にオーストラリアのS(125E)~太平洋120Wの流れで蛇行大
・大西洋15Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が45S以北まで
・インド洋90Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・オーストラリアE岸の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が25Sまで
・アルゼンチンのSE(60W)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は35S
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:ラプテフ海とその周辺
・南半球低極 -44℃:南極大陸115E79S付近
・高極(8日00UTC) 28℃:アルジェリアS部~ニジェールW部、スーダン、サウジアラビア、メキシコ
・高極(8日12UTC) 28℃:アルジェリアSE部、チャドE部~パキスタンS部、中国100E付近
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/