全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年5月30日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧のリッジ:暖気北上
・イランでの昇温
・サハリンのEの寒冷渦:寒気南下
・カナダ70Wのリッジ:暖気東進
・南アフリカの寒冷渦:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・北欧のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が70Nまで
・イランで昇温:850hPa・32℃以上の領域が拡大
・サハリンのEの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が40Nまで
・ベーリング海峡の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が60Nまで
・カナダ70Wのリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は55Nの少しN
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35S
・南アフリカの寒冷渦:寒気東進、850hPa・8℃線は25S、南アフリカW部、ボツワナSW部で降温
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30Sまで
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は40Sの少しN
・太平洋150Wの寒冷渦:寒気北上、850hPa・4℃線が30Sまで
・同120Wの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:北極海170E78N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸10W84S、150E73S付近
・高極(30日00UTC) 28℃:マリ~アルジェリアSE部、サウジアラビア~イランS部、アメリカSW部、メキシコ
・高極(30日12UTC) 32℃:イラン、中国100E付近
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/