全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年6月21日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリア~スヴァールバル諸島のリッジ:ブロッキング
・シベリア110Eのリッジ:暖気東進
・カナダ85Wの高気圧:暖気東進
・オーストラリアのSの寒冷渦:寒気北上
・ニュージーランドのNWの寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に北欧~スヴァールバル諸島のリッジの流れで蛇行大
・イタリア~スヴァールバル諸島のリッジ:ブロッキング、850hPa・24℃線は45Nの少しS、同8℃線は75Nの少しN
・シベリア70Eの寒冷渦:ブロッキング、850hPa・0℃線は55N
・同110Eのリッジ:暖気東進、850hPa・20℃線は55N
・カナダ85Wの高気圧:暖気東進、850hPa・16℃線は55Nの少しN
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にインド洋40Eの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・大西洋25Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30S
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・オーストラリアのS(125E)の寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が30Sまで
・ニュージーランドのNWの寒冷渦:寒気北上、850hPa・8℃線が20S近くまで
・太平洋145Wの寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・0℃線は35S
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海、カナダN部
・南半球低極 -40℃:南極大陸120E86S付近
・高極(21日00UTC) 36℃:イラン、メキシコ
・高極(21日12UTC) 36℃:イラン~パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/