全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年7月4日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アイスランドのEの寒冷渦:寒気南下
・モンゴルS部とその周辺での昇温
・カナダ70Wのリッジ:暖気東進
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上
・オーストラリアのSの寒冷渦:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・アイスランドのEの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が60N以南まで
・イギリスの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が50N以南まで
・モンゴルS部とその周辺で昇温:850hPa・28℃以上の領域拡大
・ボーフォート海のリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が75N近くまで
・カナダ70Wのリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は60Nの少しS
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にオーストラリアSW部(120E)~大西洋30Wの流れで蛇行大
・大西洋25Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が20Sまで
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が35Sまで
・オーストラリアのS(120E)の寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN
・ニュージーランドのSの寒冷渦:寒気北上、850hPa・-8℃線が50S近くまで
・太平洋80Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海の寒冷渦周辺
・南半球低極 -48℃:南極大陸145E83S付近
・高極(4日00UTC) 32℃:アルジェリアS部とその周辺、サウジアラビア~アフガニスタン、アメリカSW部、メキシコNW部
・高極(4日12UTC) 36℃:イラン~パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/