全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2024年5月31日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・カスピ海のリッジ:暖気北上
・シベリア120Eの高気圧:昇温
・カナダ85Wのリッジ:暖気北上
・南極大陸75Eの高気圧:昇温
・オーストラリア140Eの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にシベリア80Eの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・イタリアN部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・8℃線が40N以南まで
・カスピ海のリッジ:暖気北上、850hPa・20℃線が45N以北まで
・シベリア120Eの高気圧:昇温、850hPa・16℃以上の領域出現
・カナダ85Wのリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が60Nまで
・アメリカE岸の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は35N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・南極大陸75Eの高気圧:周辺で昇温、850hPa・-40℃以下の領域消滅
・大西洋40Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は25Sの少しS
・インド洋90Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・オーストラリア140Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35Sの少しN
・チリのSW(85W)の寒冷渦:寒気東進、850hPa・4℃線は35Sの少しS
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:バッフィン湾とその周辺
・南半球低極 -36℃:南極点付近
・高極(31日00UTC) 32℃:サウジアラビア、メキシコ
・高極(31日12UTC) 32℃:エチオピアN部~インド
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/