全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2018年11月15日12UTC

グリーンランドのSに強い寒冷渦、地上低気圧が950hPaに発達

【北半球30N以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にヨーロッパの高気圧を周る流れで蛇行大。
モロッコのWに寒冷渦。ドイツに高気圧、北欧S部にかけてリッジ。黒海に寒冷渦、バルカン半島に寒気。シベリア105Eに寒冷渦、90Eにかけて寒気トラフ。シベリア125Eに寒冷渦、中国NE部に寒気トラフ。太平洋160Eに寒冷渦。ベーリング海175Wに寒冷渦。太平洋160Wに寒気トラフ。北極海120Wに寒冷渦。バッフィン島W部に寒冷渦。アメリカE部に寒冷渦。グリーンランドのSの50Wに強い寒冷渦、地上低気圧が950hPaに発達。
【南半球30S以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:大陸上は引き続き500hPaの流れは弱く、気温変化は少ない。10Eと150Wに寒冷渦、150Wの寒冷渦周辺は降温。
中緯度(30~70S):大西洋00Wに寒気トラフ。オーストラリアのSの145Eとタスマン海の160Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S近くまで北上。ニュージーランドのリッジ持続。太平洋140Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S近くまで。南米大陸S部の65Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。
【低緯度域30S~30Nの500hPa流れ、850hPa気温】
サハラ砂漠:アルジェリアW部、モーリタニアN部の寒気持続。アフリカS部の高気圧持続。サウジアラビアNW部~スーダンN部に寒気トラフ。アルゼンチンN部に暖気。ブラジルS部の寒気抜ける。

【850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り】
・北半球低極 -24℃:北極海~カナダN部、グリーンランドN部の広範囲、シベリア100E70N付近
・南半球低極 -28℃:南極点の大西洋側の高緯度域
・高極 32℃:ナミビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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