全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2018年7月21日12UTC
オーストラリアSE部に寒気
【北半球30N以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行はやや大~小。強い流れは中緯度と高緯度の2系統あるが、大西洋では合流している。(前日と同じ)
北海~フランスに寒気トラフ、前面(イタリア~ギリスア)に暖気。トルコ~エジプトN部に寒気トラフ、前面(イラン~ウズベキスタン)に暖気。ロシアNE部に高気圧。バイカル湖~モンゴルE部に寒気トラフ。朝鮮半島~日本に高気圧。中国NE部~シベリア150Eにリッジ、暖気。ベーリング海170Eに寒冷渦。太平洋140W~アラスカにリッジ、暖気。カナダW部に寒冷渦。アメリカW~中部に高気圧、暖気。五大湖に寒冷渦。グリーンランドS部に寒気トラフ。大西洋45Wに高気圧。
【南半球30S以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は35Wのリッジで大、他はやや大。
南極大陸:30Eに寒冷渦、周辺に強い寒気(850hPaで-40℃以下)。105Eに高気圧、中心~W側に暖気、E側(130E以東)は寒気拡大。
中緯度(30~70S):35Wのリッジ、10Wの大規模なトラフ、100Eの寒冷渦とトラフ、160Eの寒冷渦とトラフ、80Wのトラフ、50Wのトラフが目立つ。南アフリカはトラフ前面のNW流場持続。オーストラリアSW部はトラフ前面持続。同SE部は寒気持続。ニュージーランドはトラフ前面だがS部には寒冷渦の寒気。南米大陸40S以南はトラフ前面、30S帯(30~40S)は寒気抜ける。
【低緯度域30S~30Nの500hPa流れ、850hPa気温】
アルジェリアの高気圧持続、サハラ砂漠の暖気持続。アフリカ10Sに高気圧、周辺で昇温。オーストラリアW部で暖気南下。南米大陸20S帯(20~30S)で寒気北上。
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載