全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2018年12月10日12UTC
ヨーロッパのWに大規模なリッジ
【北半球30N以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にヨーロッパ周辺で蛇行大。
スペイン~アイスランドに大規模なリッジ。バルト海に寒冷渦、バルカン半島に寒気トラフ。カザフスタン~インドN部に寒気トラフ。シベリア70Eにリッジ。モンゴルE部~中国105Eに寒気トラフ。ベーリング海峡に寒冷渦。北米大陸W岸~太平洋130Wに寒気トラフ。エルズミーア島のWに寒冷渦。アメリカW部~カナダ中部100Wにリッジ。バッフィン島S部に寒冷渦。アメリカE部に寒気トラフ。大西洋40Wに低気圧。
【南半球30S以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。アフリカのSのリッジで蛇行大。
南極大陸:10~100Eにリッジ、暖気。このリッジ周辺を除いて500hPaの流れは弱い。
中緯度(30~70S):大西洋05Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S近くまで北上。南アフリカE部に寒気トラフ、南アフリカW部に暖気。インド洋50Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。オーストラリアのSの115Eに寒冷渦。太平洋165Wに低気圧。同90Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。南米大陸30S帯(30~40S)にリッジに伴う暖気。
【低緯度域30S~30Nの500hPa流れ、850hPa気温】
サハラ砂漠:全域で寒気南下。アフリカS部に寒気トラフ、降温。オーストラリアN部で昇温。メキシコで寒気南下。ボリビアに高気圧、昇温。
【850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り】
・北半球低極 -28℃:シベリア135E57N付近、エルズミーア島のW、グリーンランドNE部、スヴァールバル諸島のN
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極 28℃:アンゴラ、ナミビア、オーストラリアNW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載