全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年1月2日12UTC
バッフィン島(カナダ)のSの寒冷渦で寒気強化
【北半球30N以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にヨーロッパのWのリッジで蛇行大。
大西洋20W~アイスランドに大規模なリッジ。ベラルーシ~イタリアに寒気トラフ。地中海E部30Eに寒冷渦。カラ海に寒冷渦。北極海140Eに寒冷渦。バイカル湖のWに寒冷渦。シベリア120Eに高気圧、暖気。シベリア165Eに寒冷渦。日本N部~日本海に寒気トラフ。太平洋140W~カナダ110Wにリッジ。アメリカSW部に寒冷渦。エルズミーア島のNに寒冷渦。バッフィン島のSに寒冷渦、中心付近の寒気強まり850hPaで-28℃以下。カナダE端55Wに寒冷渦。
【南半球30S以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:20Wに寒冷渦。50Eに高気圧。105Eに寒冷渦。140~110Eにリッジ。160Wに寒冷渦。
中緯度(30~70S):アフリカのSの35Eに寒気トラフ、850hPa・4℃が南アフリカS岸まで北上。インド洋100Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。太平洋165Wに低気圧。同140Wに寒気トラフ。同100Wにリッジ。南米大陸70Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。
【低緯度域30S~30Nの500hPa流れ、850hPa気温】
リビアE部に寒気トラフ、サハラ砂漠で寒気南下、サウジアラビアは前面で昇温。バングラデシュに寒気トラフ。北太平洋140Wに低気圧。メキシコのWに寒気トラフ、メキシコで昇温。キューバのEに高気圧。南米大陸20S帯(20~30S)で昇温持続。北大西洋40Wに寒気トラフ。
【850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り】
・北半球低極 -28℃:バッフィン島のS、シベリア160E65N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸20Wの寒冷渦周辺の広範囲、110E85S~150E72S付近の広範囲
・高極 32℃:オーストラリアW部、中部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載