全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年5月8日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ラブラドル海の高気圧:昇温、850hPa・8℃以上の暖気
・カナダW部のリッジ:暖気北上
・南アフリカの寒気トラフ:850hPa・8℃以下の寒気
・ロシア55E~バレンツ海のリッジ:暖気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。
イギリスに寒冷渦。北欧N部に寒冷渦。トルコ~リビアNE部に寒気トラフ。ロシア55E~バレンツ海にリッジ、暖気。シベリア105Eに寒冷渦。オホーツク海に寒冷渦。カムチャツカ半島に高気圧、昇温。ベーリング海170Wに寒冷渦、太平洋165Wに寒気トラフ。太平洋135Wに高気圧、カナダW部にリッジ、暖気。ハドソン湾に寒冷渦。アメリカ110Wに寒気トラフ。ラブラドル海に高気圧、昇温、850hPa・8℃以上の暖気。大西洋40Wに寒冷渦。同50Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:30W~南極点にリッジ。40Eに寒冷渦。140~90Eにリッジ。135Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋25Wに寒気トラフ。南アフリカに寒気トラフ、850hPa・8℃以下の寒気。インド洋80~65Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで北上。オーストラリアのSの130Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。ニュージーランドにリッジ。太平洋160Wにトラフ。同85Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠E部(ニジェール~スーダン)で降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:スヴァールバル諸島付近、北極海140W81N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸20E84S付近
・高極 28℃:マリ、ニジェール、チャド、スーダン、エチオピア、エリトリア、サウジアラビア、イエメン、イラン、パキスタン、インド

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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