全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月14日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・中国110E~シベリア120Eのリッジ:暖気
・イギリスのWの寒冷渦:停滞
・マダガスカルのSの寒気トラフ:アフリカSE部で寒気北上
・アルゼンチンS部の寒冷渦:850hPa・0℃以下の寒気
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。
イギリスのWに寒冷渦。グリーンランドのEに高気圧。イタリア~ウクライナにリッジ。トルコに寒冷渦、エジプトにかけて寒気トラフ。シベリア80Eに寒冷渦、カザフスタン55Eにかけて寒気トラフ。北極海70Eに寒冷渦。中国110E~シベリア120Eにリッジ、暖気。中国NE部~東シナ海に寒気トラフ。シベリア140Eに寒冷渦。太平洋160Wに寒冷渦。ボーフォート海に寒冷渦。カナダ90Wに寒冷渦。アメリカ75Wに寒気トラフ。大西洋45Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋130Wの大規模な寒気トラフを周る流れで蛇行大。
南極大陸:10Eにリッジ。130Eに寒冷渦。南極半島にリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋00Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上。マダガスカルのSに寒気トラフ、アフリカSE部で寒気北上。オーストラリアSW部に寒気トラフ。ニュージーランドのEの175Wに寒冷渦。太平洋130Wに大規模な寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。太平洋75Wと南米大陸70Wに寒冷渦、850hPa・0℃が30Sまで、アルゼンチンN部で寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
パキスタン、インドN部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海60E・75~90N付近、カナダNW部~ボーフォート海の一部
・南半球低極 -48℃:南極大陸110E81S~150E78S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、オマーン、イラン、アフガニスタン、パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載