全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月4日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア95E~バレンツ海のリッジ:昇温
・シベリア135E~モンゴルE部の寒気トラフ:寒気南下
・南インド洋110Eの寒気トラフ:オーストラリアSW部に寒気
・南大西洋50Wの寒気トラフ:アルゼンチンで850hPa・-4℃以下の寒気が35Sまで北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランド、ポルトガルのW、北欧S部に寒冷渦。モンゴルW部~シベリア95E~バレンツ海にリッジ、昇温。シベリア135E~モンゴルE部に寒気トラフ。北極海140Eに寒冷渦。アラスカS部に高気圧、暖気。太平洋155Wに寒冷渦。アメリカW部120Wに寒気トラフ。カナダ95W、バッフィン島、グリーンランドN部、ラブラドル海に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にタスマニアの高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:50Eにリッジ、暖気。115~90Eにリッジ。160Eに寒冷渦、W側に寒気。75Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの15Eに寒気トラフ。インド洋65Eに寒気トラフ。同110Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで北上、オーストラリアSW部に寒気。オーストラリア140Eに低気圧。タスマニアに高気圧。ニュージーランドに寒冷渦、850hPa・0℃が40S以北まで。太平洋125~150Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。同95Wに寒冷渦。大西洋50Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃がアルゼンチンの35Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠W~中部(モーリタニア~ニジェール付近)で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 0℃:ラプテフ海、東シベリア海周辺。北極海、アイスランド、北欧S部、バッフィン島~グリーンランドの各一部など60N以北の広範囲。
・南半球低極 -44℃:南極大陸125E82S、150E75S付近
・高極 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載