全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月10日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アメリカS部の高気圧:昇温
・ノルウェーのNWの高気圧:暖気
・ベーリング海峡の高気圧:暖気
・オーストラリアSE部の寒気トラフ
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
ノルウェーのNWに高気圧、暖気。モロッコのNW、ロシアN部、カラ海に寒冷渦。カザフスタン~シベリア70Eにリッジ。シベリア85Eに寒気トラフ。中国115Eに低気圧。日本~シベリア135Eにリッジ。ベーリング海175Eに寒冷渦。ベーリング海峡に高気圧。アメリカ、カナダ95Wにリッジ。カナダ100W、55W、グリーンランドS部に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に南極大陸80Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:30W(沿岸)、125Eに寒冷渦。80W~南極点~100Eにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋15Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。オーストラリアSE部140Eに寒気トラフ。太平洋170Wに寒気トラフ。同85Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで。南米大陸S部70Wにリッジ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部に高気圧、昇温持続。アメリカS部に高気圧、昇温。サハラ砂漠W部(モーリタニア)で降温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:ロシアNW部40E77N、タイミル半島95E76N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸30W87S、115E74S付近
・高極 36℃:イラン、アフガニスタン、パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載