全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月14日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリアの高気圧:昇温
・シベリア、カザフスタン70Eの高気圧:暖気
・アメリカ105Wの高気圧:高温持続
・北極海170Eの寒冷渦:寒気強化
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋35W、スヴァールバル諸島に寒冷渦。イギリスのW~アイスランドにリッジ、暖気。ロシアNW部に寒冷渦、バルカン半島に寒気トラフ。シベリア、カザフスタン70Eに高気圧、暖気。シベリア95Eに寒冷渦。中国E部120Eにトラフ。オホーツク海~シベリア180Eにリッジ、暖気。北極海170E、ベーリング海175Wに寒冷渦。太平洋135Wに寒気トラフ。カナダN部90Wに寒冷渦。カナダE部~アメリカNE部に寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に南太平洋~南米大陸のSで蛇行大。
南極大陸:65E、110E(沿岸)、125Eに寒冷渦。60~130Wにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋05Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで北上。インド洋75Eに寒冷渦。タスマン海のSに寒冷渦、オーストラリアSE部、ニュージーランドS部に850hPa・0℃以下の寒気。太平洋120Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。南米大陸S部70Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アルジェリアで昇温。オーストラリア中部で昇温。アメリカ105Wに高気圧、高温持続。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:スヴァールバル諸島のN、東シベリア海N部の広範囲
・南半球低極 -44℃:南極大陸135E77S付近
・高極 36℃:イラン、アフガニスタン、パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載