全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月15日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ウズベキスタン~シベリア100Eのリッジ:暖気北上
・アメリカ110Wの高気圧:高温持続
・北極海155Eの寒冷渦:寒気強化持続
・タスマン海165Eの深い寒気トラフ

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
大西洋30W、スヴァールバル諸島のWに寒冷渦。フランスW部~アイスランドにリッジ、暖気。ロシアNW部に寒冷渦、フランスS部、トルコ、ロシアE部に寒気トラフ。ウズベキスタン~
シベリア100Eにリッジ、暖気北上。シベリア90Eに寒冷渦。北極海155Eに寒冷渦。黄海に寒気トラフ。ベーリング海170Wに寒冷渦。カナダN部100Wに寒冷渦。
セントローレンス湾に寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にオーストラリアのS~南米大陸のSで蛇行大。
南極大陸:30E、75E、155Eに寒冷渦。60~80Wにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒冷渦、850hPa・-4℃が40Sまで北上。インド洋70Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。タスマン海165Eに
寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。太平洋150Wに寒気トラフ。同110Wに寒冷渦、850hPa・-4℃が40S以北まで。アルゼンチン60Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
リビアW部で昇温。サハラE部(チャド、スーダン付近)で降温。アメリカ110Wに高気圧、高温持続。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海175E82N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸20E83S付近
・高極 36℃:イラン、アフガニスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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