全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月27日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点の高気圧:昇温
・北欧の高気圧:暖気
・シベリア120Eの高気圧:昇温
・南大西洋10Wの寒冷渦:850hPa・0℃以下の寒気が30Sまで北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
北極点に高気圧、昇温。フランスW部に寒気トラフ。北欧に高気圧、暖気。カザフスタンW部、タイミル半島、バイカル湖に寒冷渦。シベリア120Eに高気圧、昇温。東シベリア海、オホーツク海NW部に寒冷渦。中国NE部にリッジ。アラスカSW部に寒気トラフ。カナダW部に寒気トラフ。同110Wに寒冷渦。五大湖に寒気トラフ。ラブラドル海に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:40W、15Eに寒冷渦。100Eに大規模な高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒冷渦、850hPa・0℃が30Sまで北上、南アフリカで昇温。インド洋70Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。太平洋140Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。同90Wに寒冷渦。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリアNW部で昇温。アメリカSW部、メキシコNW部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:タイミル半島、東シベリア海、カナダ110Wの寒冷渦中心付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸40W88S、10E85S付近
・高極 36℃:サウジアラビア、アフガニスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載