全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月13日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ヨーロッパW部の寒気トラフ:寒気南下
・ウクライナ~ロシアW部のリッジ:昇温
・南米大陸55Wの寒気トラフ:アルゼンチンで寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランドのSに寒冷渦。北海~スペインE部に寒気トラフ。リビアNE部に低気圧。ウクライナ~ロシアW部にリッジ、昇温。北極海40E、カザフスタン60E、シベリア105Eに寒冷渦。ラプテフ海~東シベリア海に高気圧。シベリア130Eにリッジ、暖気。シベリア170Eに寒冷渦。太平洋170W~アラスカS部にリッジ、暖気。カナダのW、カナダNW部、同65Wに寒冷渦。バッフィン島に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:30E、40E、65Wに寒冷渦。150~120Eにリッジ、昇温。140Wにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの30Eに寒気トラフ。インド洋105Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上、オーストラリアW部で昇温。ニュージーランドのSの180Wに寒冷渦。太平洋100Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35S以北まで。南米大陸S部55Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が35S以北まで、アルゼンチン、ボリビアで寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリア中部で寒気北上。ブラジルで昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:バレンツ海、カラ海の一部、北極海で散在、カナダNW部
・南半球低極 -48℃:南極大陸125E83S付近
・高極 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載