全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月16日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・カスピ海~シベリア65Eのリッジ:暖気
・アメリカSW部の高気圧:縮小したが高温持続
・アラスカのSWの高気圧:昇温
・オーストラリアSW部の寒気トラフ:850hPa・0℃が30Sまで北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にアラスカのSWの高気圧を周る流れで蛇行大。
アイスランドのS、スヴァールバル諸島に寒冷渦。バルカン半島に寒気トラフ。カスピ海~シベリア65Eにリッジ、暖気。カザフスタン75E、中国NE部に寒冷渦。太平洋165Eに寒冷渦。アラスカのSWに高気圧、昇温。ボーフォート海、カナダ70W、バッフィン湾に寒冷渦。エルズミーア島に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋90Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:00Eに寒気トラフ。75E、150Eに寒冷渦。140~100Eにリッジ。100Wに大規模なリッジ、Wから暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。インド洋80Eに寒気トラフ。オーストラリアSW部に寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで。ニュージーランドのNの180Wに寒気トラフ、ニューカレドニアに850hPa・8℃以下の寒気。太平洋90Wに高気圧、100Wにかけてリッジ。同85Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
南アフリカに高気圧、昇温。オーストラリアN部で昇温。アメリカSWに高気圧、縮小したが高温持続。ボリビア、アルゼンチンN部で暖気南下。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:スヴァールバル諸島周辺の広範囲、カナダNW部~ボーフォート海の一部、グリーンランド45W72N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸10E79S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、イラン、中国NW部(タクラマカン砂漠)
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載