全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月31日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バレンツ海~カラ海のリッジ:暖気
・モンゴル~シベリア100Eのリッジ:暖気
・シベリア70Eの寒冷渦:カザフスタンに寒気
・南アフリカ、ボツワナの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランドに寒冷渦。ポーランドに高気圧、昇温、バレンツ海、カラ海にかけてリッジ、暖気。シベリア70Eに寒冷渦、カザフスタンに寒気。モンゴル~シベリア100Eにリッジ、暖気。シベリア130E、同160E、太平洋175W、同130W、北極海125Wに寒冷渦。カナダ90Wに寒冷渦、アメリカNE部に寒気トラフ。グリーンランドN部に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋110Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:65~40Eにリッジ。130Eに寒冷渦。ウェッデル海に高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカ、ボツワナに寒気トラフ。インド洋95Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。太平洋150Wに寒気トラフ。同110Wに寒冷渦、リッジ。大西洋50W~ブラジルS部に寒気トラフ、寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリアN部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海130W84N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸110E71S~140E74S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、イラク、イラン、中国NW部90E付近
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載