全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年9月5日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アメリカ105Wの高気圧:アメリカ中央部で昇温
・ノルウェーS部~フランスの寒気トラフ:寒気南下
・オーストラリアS部の寒気トラフ:寒気東進
・南極大陸の大規模なリッジ:昇温

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
北極点近くに寒冷渦。ノルウェーS部~フランスに寒気トラフ。ウクライナに寒冷渦。シベリア75Eに高気圧。カザフスタン70E、シベリア105E、同140E、ベーリング海峡に寒冷渦。太平洋170E、同145Wに寒気トラフ。カナダ70W、バッフィン湾に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にニュージーランドのE~南米大陸のEで蛇行大。
南極大陸:140E(沿岸)、150E、175E(ロス海)に寒冷渦。ウェッデル海~90Eに大規模なリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋35Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで北上。アフリカのSの30Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。オーストラリアS部の130Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで、オーストラリアE部で昇温。ニュージーランドのNに寒気トラフ。太平洋140Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで。同90Wに寒気トラフ。チリS部に寒冷渦。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカ105Wに高気圧、アメリカ中央部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海40E85N周辺
・南半球低極 -44℃:南極大陸110E72S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、イラン、アフガニスタン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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