全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年10月11日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリア~フランスのリッジ:昇温
・カナダW部のリッジ:昇温
・グリーンランドN部の高気圧:暖気
・シベリア140Eの寒冷渦:寒気南下
・アメリカ95Wの寒冷渦:寒気東進
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にシベリア90Eのリッジ、アメリカ95Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
大西洋20~30Wに寒気トラフ。アルジェリア~フランスにリッジ、昇温。バレンツ海に寒冷渦、ウクライナ~黒海に寒気トラフ。リビアにトラフ。カザフスタン75Eに寒冷渦。シベリア90~100Eにリッジ。シベリア140Eに寒冷渦、寒気南下。ベーリング海175E、太平洋170W、同145W、北極海150Wに寒冷渦。アメリカW岸~カナダ120Wにリッジ、昇温。アメリカ95W、バッフィン島に寒冷渦。大西洋70Wに低気圧。セントローレンス湾に高気圧、暖気。グリーンランドN部に高気圧、暖気。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:05Wに高気圧。140~125Eにリッジ。95E、160W、80Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:マダガスカルのSに寒気トラフ、モザンビークで寒気北上。オーストラリアのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。オーストラリア130Eにリッジ、暖気。ニュージーランドのWに寒冷渦。太平洋140Wに寒気トラフ。同90Wに寒冷渦。大西洋50Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
南アフリカで昇温。ブラジルS部、パラグアイ付近で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:北極海150W84N付近
・南半球低極 -36℃:南極大陸145E・80~72S付近、他散在
・高極 28℃:ナミビア、チャド
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載