全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月16日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアS部の高気圧:縮小、南下
・シベリア100Eの寒冷渦、寒気トラフ:モンゴルに強い寒気南下
・オーストラリアW部の高気圧:昇温
・南極大陸の高気圧(80E、130E):暖気拡大
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にロシアS部の高気圧を周る流れで蛇行大。
アイスランドのNWに寒冷渦。スヴァールバル諸島に高気圧。フランスに寒冷渦、アルジェリアにかけて寒気トラフ。ロシアS部~カザフスタンW部に高気圧。イランに寒冷渦。シベリア100Eに寒冷渦、モンゴルにかけて寒気トラフ、強い寒気南下。シベリア115E、175Eに高気圧。オホーツク海に寒冷渦。太平洋160Wに寒気トラフ。アメリカ110Wに寒気トラフ。カナダ85W、同60W、グリーンランドのN、フロリダ半島に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋140Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:80E、130Eに高気圧、暖気拡大。70W(南極半島)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの10Eに寒気トラフ。インド洋90Eに寒気トラフ。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。太平洋140Wにリッジ。同120W、同90Wに寒気トラフ。大西洋40Wに寒冷渦。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリアW部に高気圧、昇温。アルゼンチンN部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア95E53N、同105E56N付近
・南半球低極 -24℃:南極大陸30E79S、145E75S、125W79S付近
・高極 32℃:ナミビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載