全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月20日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア~スヴァールバル諸島のリッジ:バレンツ海などで昇温
・カザフスタンの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア105Eの寒冷渦:寒気強化
・オーストラリアE部のリッジ:昇温
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にロシア~スヴァールバル諸島のリッジを周る流れで蛇行大。
イギリスのWに寒冷渦。アルジェリアに寒気トラフ。ノルウェーのW、ドイツに寒冷渦。ロシア~スヴァールバル諸島にリッジ、バレンツ海付近で暖気北上。イランW部に寒冷渦。シベリア90E~カザフスタンに寒気トラフ、寒気南下。シベリア115Eに寒冷渦。中国110Eに寒気トラフ。シベリア165Eに高気圧、暖気。太平洋160Eに寒冷渦、同155Eにかけて寒気トラフ。同150Wに寒気トラフ。同140W~カナダW部にリッジ、暖気北上。アメリカSW部に寒冷渦。カナダ75W、アメリカNE部に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:南極点付近に高気圧、昇温。40E、155W(沿岸)、55W(ウェッデル海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋25Wに寒気トラフ。マダガスカルのSに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上。オーストラリア125Eに寒気トラフ、オーストラリアSW部に寒気。オーストラリアE部にリッジ、昇温。ニュージーランドに寒気トラフ。太平洋100Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部(10S以南)で降温。アルゼンチンN部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア140E53N付近
・南半球低極 -24℃:南極大陸00E85S~40E75S付近
・高極 28℃:アンゴラ、ナミビア、ボツワナ、オーストラリア中部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載