全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年6月17日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアW部の高気圧:昇温
・中国95E~モンゴルのリッジ:昇温
・南大西洋15Wの寒気トラフ:寒気北上
・オーストラリアのWの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋40Wに寒気トラフ。同20W、フランス、スウェーデンS部、ルーマニアに寒冷渦。ロシアW部に高気圧、昇温。カラ海、カザフスタン75E、バイカル湖のNに寒冷渦。中国95E~モンゴルにリッジ、昇温。シベリア135Eに寒冷渦。同150Eに高気圧、暖気。アラスカのS、アメリカ110Wに寒冷渦。カナダ120Wに高気圧。アメリカ80W、バッフィン湾に寒冷渦。カナダ95Wにリッジ、暖気北上。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。太平洋155W~大西洋10Wで蛇行大。
南極大陸:30Eにリッジ、暖気。160E、110Wに寒冷渦。ウェッデル海にリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋15Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。オーストラリアのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで、オーストラリアW部で昇温。ニュージーランドのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。太平洋150Wに寒気トラフ。同100Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。同75Wに寒気トラフ。大西洋45Wにリッジ、アルゼンチンE部~ブラジルS部付近で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
モーリタニア、中央アフリカ付近で降温。中国80E付近で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:バレンツ海、カラ海、ラブラドル海
・南半球低極 -44℃:南極大陸80E78S、110E・71~76S、145E75S付近
・高極(17日00UTC) 32℃:アラビア半島~パキスタン、アメリカ105W
・高極(17日12UTC) 36℃:イラン、アフガニスタン、パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載