全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年8月4日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ポルトガルのW~イギリスS部のリッジ:暖気東進
・カナダ90Wのリッジ:暖気東進
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気北上
・オーストラリアSE部の寒冷渦:850hPa・-4℃が40S以北に北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランドのSWに寒冷渦。ポルトガルのW~イギリスS部にリッジ、暖気東進。イタリア、バレンツ海、カザフスタン50Eに寒冷渦。ウクライナ~ロシア40Eにリッジ、暖気北上。シベリア75Eに高気圧。同100E、中国NE部に寒冷渦。北極海170W、ベーリング海170E、アラスカのS、カナダ120Wに寒冷渦。カナダ90Wにリッジ、暖気東進。五大湖付近、グリーンランドNW部に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:00E、165Eに寒冷渦。60Eに高気圧。ウェッデル海にリッジ、暖気南下。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカのSに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで北上。インド洋80E、オーストラリアSW部に寒冷渦。オーストラリアSE部に寒冷渦、850hPa・-4℃が40S以北まで。太平洋90Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠W部(モーリタニア~アルジェリアS部付近)で降温。中国W部(タクラマカン砂漠)で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海165W76N付近、グリーンランドNW部
・南半球低極 -44℃:南極大陸10W83S付近
・高極(4日00UTC) 32℃:モーリタニア、サウジアラビア、アメリカSW部
・高極(4日12UTC) 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載