全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年8月15日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北海~北欧S部の高気圧:昇温
・日本W部の高気圧:昇温
・カナダ75Wのリッジ:暖気東進
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上
・オーストラリアSE岸の寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
スペインのNW、スヴァールバル諸島のSに寒冷渦。北海~北欧S部に高気圧、昇温。ロシア50Eに寒冷渦、寒気東進。モンゴルW部に寒冷渦。シベリア95Eに高気圧、暖気弱まる。シベリア130E、同140E、東シベリア海、太平洋165E、同145Wに寒冷渦。ベーリング海、カナダ120Wにリッジ、共に暖気北上。カナダ105W、エルズミーア島、グリーンランドS部に寒冷渦。アメリカ90Wに寒気トラフ、寒気東進。カナダ75Wにリッジ、暖気東進。大西洋40Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に太平洋105Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:65Eに寒冷渦。130Eに低気圧。135Wに高気圧、暖気。100Wに寒冷渦。ウェッデル海にリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカに寒気トラフ、寒気北上、850hPa・0℃が30S近くまで北上、ナミビア、南アフリカE部で昇温。オーストラリアのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S以北まで。オーストラリアSE岸に寒冷渦、寒気北上。太平洋170Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。同105Wに高気圧。アルゼンチンに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
モーリタニア、マリ付近で昇温。日本W部に高気圧、昇温。オーストラリアN部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:グリーンランド50W77N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸50E77S付近
・高極(15日00UTC) 32℃:アルジェリア、サウジアラビアS部、イラン、アフガニスタン、パキスタン、メキシコN部、アメリカSW部
・高極(15日12UTC) 36℃:イラン、アフガニスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載