全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年8月21日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリア~バルト海のリッジ:暖気北上
・アメリカSW部の高気圧縮小:降温
・タスマニアの寒冷渦:オーストラリアSE部で寒気北上
・ブラジルS部の寒気トラフ:ボリビア~ブラジルS部で寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
イギリスのWに寒冷渦、ポルトガルのWに寒気トラフ。スヴァールバル諸島に寒冷渦。イタリア~バルト海にリッジ、暖気北上。ロシアNW部にリッジ、暖気。黒海~トルコに寒気トラフ。シベリア80Eに寒冷渦。モンゴルE部~シベリア115Eにリッジ、暖気東進。北極海170E、シベリア160E、太平洋170E、同140Wに寒冷渦。ベーリング海峡にリッジ。カナダN部100W、アメリカ90W、カナダ60Wに寒冷渦。グリーンランドSW部に高気圧、暖気。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:15Wに寒冷渦。65Eにリッジ、暖気。180W(ロス海)に寒冷渦。110Wに高気圧、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカに寒気トラフ。インド洋100Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。タスマニアに寒冷渦、オーストラリアSE部で寒気北上、850hPa・0℃が30S近くまで。太平洋130Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで。大西洋40W~ブラジルS部に寒気トラフ、ボリビア~ブラジルS部で寒気北上、850hPa・0℃が25Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカSW部に高気圧、縮小、降温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海170Eの寒冷渦の中心付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸35W88S、05E85S付近
・高極(21日00UTC) 36℃:アメリカ110W付近
・高極(21日12UTC) 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載