全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年9月1日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・チェコの寒冷渦:寒気東進
・ロシアS部の高気圧:暖気東進
・中国115Eの寒気トラフ:寒気南下
・タスマン海のWの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
イギリスのSWにリッジ、暖気東進。スヴァールバル諸島のNWに寒冷渦。イベリア半島に寒気トラフ。北欧S部にリッジ。チェコに寒冷渦、寒気東進。ロシアS部にリッジ、暖気東進。カザフスタン70E~イランN部に寒気トラフ。シベリア90Eに寒冷渦。中国85Eにリッジ、暖気東進。同115Eに寒気トラフ、寒気南下。日本N部~サハリンにリッジ、暖気東進。北極海150Eに高気圧。ベーリング海峡に寒冷渦。太平洋175Wに寒気トラフ。カナダ100Wに寒冷渦。アメリカ110Wに寒気トラフ、寒気南下。カナダ65Wにリッジ、暖気東進。グリーンランドW部に寒冷渦。大西洋45Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:105Eに寒冷渦。130E(南極点近く)に高気圧、暖気。155Eに寒冷渦。110Wにリッジ。40W(ウェッデル海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋25Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。南アフリカのWに寒冷渦、ナミビア、ボツワナ、南アフリカW部で昇温。マダガスカルのSに寒冷渦。オーストラリアのSに寒冷渦、オーストラリアW部で寒気北上、同中部で昇温。タスマン海165Eに寒気トラフ、寒気東進、850hPa・0℃が35Sまで。太平洋130Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。同75Wに寒冷渦、チリN部、アルゼンチンN部で降温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
日本に高気圧、昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:グリーンランドN部
・南半球低極 -40℃:南極大陸05W84S付近
・高極(1日00UTC) 32℃:メキシコ
・高極(1日12UTC) 32℃:サウジアラビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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