全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月5日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア40Eの寒気トラフ:寒気東進
・カラ海の高気圧:N側(北極点近く)で昇温
・大西洋45Wの寒気トラフ:寒気東進
・ボリビア付近の高気圧:昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・イギリスの高気圧:暖気東進
・ロシア40Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃以下の寒気
・シリアの寒冷渦:シリア、イラクで降温
・カラ海の高気圧:N側(北極点近く)で昇温、850hPa・-8℃以上の暖気
・モンゴル110Eの寒気トラフ:寒気東進
・ネパール、バングラデシュの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア150Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-24℃以下
・太平洋170Wの寒冷渦:寒気南下
・同140Wの寒気トラフ:寒気東進
・エルズミーア島の寒冷渦:850hPa・-24℃以下の領域が拡大
・カナダ90Wの寒気トラフ:850hPa・-12℃線が55Nまで南下
・大西洋45Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線が40N付近
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南アフリカの寒気トラフ:南アフリカで降温
・ザンビア、ジンバブエ付近で昇温
・オーストラリアSW部で昇温
・同E部の寒気トラフ:オーストラリア中部~E部で寒気北上
・大西洋65Wの寒冷渦:南米大陸S部を850hPa・4℃以下の寒気が東進
・ボリビア付近の高気圧:ボリビア周辺で昇温持続、850hPa・20℃以上の領域が拡大
・ブラジルのSの寒冷渦:寒気弱まる
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:シベリア155E62N、カナダW部135W61N付近、エルズミーア島と周辺
・南半球低極 -28℃:南極大陸20E85S、45E77S、110E72S、140E72S付近
・高極(5日00UTC) 24℃:ナミビア~ザンビア、スーダンSE部周辺、オーストラリアNW部、メキシコ、ボリビア
・高極(5日12UTC) 28℃:ナミビア~ザンビア、オーストラリアNW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載