全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月8日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・カザフスタン~トルクメニスタンの寒気トラフ:寒気東進
・日本海の寒気トラフ:寒気南下
・アメリカ120Wの寒冷渦:寒気東進
・オーストラリアのWの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特にアメリカ120Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
・ドイツ~イギリスN部のリッジ:暖気北上
・アイスランドのリッジ:暖気北上
・エジプトの寒冷渦:寒気持続、ニジェール、チャドで寒気南下
・カザフスタン65E~トルクメニスタンの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は45N
・ラプテフ海の高気圧:NW側(北極点付近含む)で降温
・シベリア100Eのリッジ:暖気東進
・日本海の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線は35N
・太平洋140Wのリッジ:暖気北上
・アメリカ120Wの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は35N付近
・カナダ95Wのリッジ:暖気北上
・グリーンランドN部で降温:850hPa・-28℃以下
・ラブラドル海の寒気トラフ:850hPa・-8℃線が45Nまで南下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸90Eのリッジ:75S以北で昇温、同以南ではリッジ弱まり降温
・大西洋10Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S以北、南アフリカE部で昇温
・オーストラリアのWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が30S近くまで
・オーストラリア140Eのリッジ:オーストラリアW部~中部で昇温
・ニュージーランドN部の寒冷渦:寒気東進
・太平洋115Wの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:グリーンランドN部
・南半球低極 -28℃:南極大陸15E76S~115E84S、150E73S付近
・高極(8日00UTC) 28℃:ボツワナとその周辺
・高極(8日12UTC) 32℃:ナミビア~南アフリカ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載