全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月9日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリアの寒冷渦:寒気南下
・バレンツ海のリッジ:暖気北上
・シベリア105Eの寒気トラフ:寒気南下
・北極海170Wの高気圧:降温
・アルゼンチンN部のリッジ:昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にロシア45Eの高気圧を周る流れで蛇行大。
・イタリアの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が35Nまで
・ロシア45Eの高気圧:降温
・バレンツ海のリッジ:暖気北上、850hPa・-8℃線が75Nまで
・アフガニスタン~パキスタンの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が30N以南まで
・シベリア105Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-24℃線が55Nまで
・中国NE部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-8℃線は40N
・太平洋180Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Nの少しN
・ベーリング海峡の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-16℃線が50Nまで
・北極海170Wの高気圧:降温
・大西洋70Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線は40N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・大西洋10Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が45S以北まで
・インド洋85Eの寒気トラフ:寒気東進
・オーストラリアSE部で昇温
・太平洋95Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・アルゼンチンN部のリッジ:チリN部、アルゼンチンN部、パラグアイで昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア140E64N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(9日00UTC) 24℃:チャド、カメルーン、スーダン、アンゴラ、ナミビア、アルゼンチン
・高極(9日12UTC) 28℃:アンゴラ~ボツワナ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載