全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月25日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ヨーロッパの寒気トラフ:寒気南下
・カスピ海S部の寒冷渦:寒気南下
・シベリア140Eの寒冷渦:強い寒気南下
・アメリカ85Wの寒冷渦:寒気南下
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にアメリカ85Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
・アイスランドのNWの寒冷渦:NE側で暖気北上、850hPa・-4℃線が75Nまで
・バルト3国の寒冷渦~スペインの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が40N近くまで
・カスピ海S部の寒冷渦:イラン~サウジアラビアで寒気南下
・カラ海の高気圧:停滞、850hPa・-16℃以上の暖気持続
・シベリア90Eの寒冷渦:強い寒気南下、850hPa・-24℃線が55N以南まで
・バングラデシュ付近の寒気トラフ:寒気南下
・シベリア140Eの寒冷渦:強い寒気南下、850hPa・-20℃線が45Nまで
・太平洋150Eの寒気トラフ:寒気東進、日本付近の850hPa・-4℃線は35Nの少しS
・太平洋140Wの寒気トラフ:寒気東進
・アラスカのリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が65Nまで
・アメリカ110W~カナダ120Wのリッジ:850hPa・-4℃線は55N
・エルズミーア島のWの寒冷渦:北極点周辺に850hPa・-12℃以上の暖気が流入
・アメリカ85Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-16℃線が35Nまで、メキシコでは850hPa・4℃線が20N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋155Wのリッジの流れで蛇行大。
・アンゴラ~南アフリカで昇温
・オーストラリア中部~E部で昇温
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しS
・太平洋110Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が45S以北まで
・アルゼンチン35S以北で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -40℃:シベリア135E57N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(25日00UTC) 24℃:中央アフリカ、南スーダン、ナミビア、ボツワナ、オーストラリアW部、メキシコS部、アルゼンチンN部とその周辺
・高極(25日12UTC) 28℃:ナミビア、ボツワナ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載