全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月27日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスN部の寒冷渦:寒気南下
・パキスタンN部の寒冷渦:寒気東進
・バイカル湖付近の寒気トラフ:強い寒気南下
・グリーンランドS部のリッジ:暖気北上
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にグリーンランドS部のリッジの流れで蛇行大。
・イギリスN部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が50N以南まで
・イタリアの寒冷渦:アルジェリア~リビアで寒気南下、850hPa・0℃線が30Nまで
・ロシア45Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-8℃線は50N
・パキスタンN部の寒冷渦:寒気東進
・バイカル湖付近の寒気トラフ:強い寒気南下、850hPa・-20℃線が45N近くまで
・北極海160Wの寒冷渦:寒気西進
・太平洋130Wの寒気トラフ:寒気東進
・カナダ120Wのリッジ:850hPa・-4℃以上の暖気が東進
・メキシコのリッジ:昇温
・カナダ65Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-8℃線が40Nまで
・グリーンランドS部のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が65N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・オーストラリアのSの寒気トラフ:オーストラリアS部で寒気北上、850hPa・0℃線は35S
・ニュージーランドN部の寒冷渦:寒気弱まる
・太平洋100Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -40℃:シベリア135E56N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(27日00UTC) 28℃:ナミビア、南アフリカ
・高極(27日12UTC) 28℃:ナミビア~南アフリカ、オーストラリアW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載