全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月28日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア40E~フィンランドのリッジ:暖気北上
・モンゴルの寒気トラフ:強い寒気南下
・グリーンランドのリッジ:暖気北上
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:オーストラリアで降温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にグリーンランドのリッジの流れで蛇行大。
・イギリスの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が40Nまで
・ニジェール、チャド、スーダンで昇温(寒気弱まる)
・ロシア40E~フィンランドのリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が70N以北まで
・シベリア65Eの寒冷渦:寒気東進、850hPa・-8℃線は50N
・モンゴルの寒気トラフ:強い寒気南下、850hPa・-20℃線が40Nまで
・北極海180Wの寒冷渦:850hPa・-20℃以下の領域が拡大
・太平洋165Wの寒気トラフ:寒気東進
・アラスカのリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が65Nまで
・アメリカSW部の寒冷渦:寒気東進
・カナダ、アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が40N以南まで
・グリーンランドのリッジ:暖気北上、バッフィン湾に850hPa・0℃以上の暖気
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・ナミビア~南アフリカで昇温
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気弱まりつつ東進、オーストラリア中部~E部で降温
・太平洋90Wの寒気トラフ:寒気東進
・アルゼンチンN部で昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア115E58N、135E57N、140E63N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(28日00UTC) 28℃:ナミビア
・高極(28日12UTC) 28℃:ナミビア~南アフリカ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載