全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月23日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア80Eの寒冷渦:寒気南下
・パキスタンの寒気トラフ:寒気東進
・カナダ100Wの寒冷渦:寒気強化、南下
・バッフィン湾の高気圧:暖気
・南アフリカのSWの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・イギリスN部の寒冷渦:中心付近は850hPa・-4℃以下の寒気
・イタリアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が35N(アルジェリアN部、チュニジア)まで
・中央アフリカ周辺で昇温
・北極海40Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下
・ロシアNW部のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が65Nまで
・シベリア80Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-28℃線が60N以南まで
・カザフスタン70Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-8℃線は40Nまで北上
・パキスタンの寒気トラフ:寒気東進、パキスタンで降温
・東シナ海の寒気トラフ:寒気東進
・シベリア130Eの寒冷渦:寒気弱まる、850hPa・-36℃以下の領域は消滅
・太平洋170Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Nの少しN
・アメリカSW部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が35N以南まで
・カナダ100Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-32℃以下の領域が出現、同-12℃線が50Nまで南下
・アメリカNE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-16℃線が40Nまで
・バッフィン湾の高気圧:850hPa・0℃以上の暖気
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋140Wのリッジの流れで蛇行大。
・南アフリカのSWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しS、南アフリカでは昇温
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気東進
・オーストラリアSE部で昇温
・ニュージーランドで昇温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:タイミル半島先端部、シベリア125E61N付近
・南半球低極 -20℃:南極点周辺
・高極(23日00UTC) 28℃:アルゼンチン中部
・高極(23日12UTC) 28℃:エチオピア、アンゴラ、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です